くたくたになるまで歩いて一日を終え、
あたたかい部屋で、空からこの街をとらえた美しい写真を眺めながら、
うとうと、と眠りにつく。
そんな日々も、もうあと少し。
すっかり冬の空。
そう思って夜空を見上げると、さっとひとすじの流星。
ささやかだけれど、たいせつな願いを、ひとつ。
2014-11-26
くたくたになるまで歩いて一日を終え、
あたたかい部屋で、空からこの街をとらえた美しい写真を眺めながら、
うとうと、と眠りにつく。
そんな日々も、もうあと少し。
すっかり冬の空。
そう思って夜空を見上げると、さっとひとすじの流星。
ささやかだけれど、たいせつな願いを、ひとつ。
2010-03-06
立派な流星を見た
すっかり葉を落とした薔薇に新芽がいぶく
あたまでいろいろ考えるより、
そういうことを信用しようと思う
あの夜、つがいの鴨にそっと背中を押されたように
わたしはいま、東へむかう風に乗る
2010-02-06
返却期限がきていたから、
空の案配を見て、DVDを返しに出かける。
出がけには降っていなかったのに、
レンタルショップにつくころには、大きな牡丹雪がマントに白く積もっていた。
結局、タイミングをはずしたなぁ…と思いながら、
返却の手続きを済ませる。
本屋をのぞいて、店を出ると、
さっきまでの雪がうそのようにあがっている。
雪上がりの星空は、綺麗なんだ。
せっかくだから少し歩こうと思い、
自転車を押して南へ下る。
すると、空にすぅっと一筋。
流星?こんな時期に?
半信半疑で空を見上げていると、
さらに大きな流星が、これでもかというくらい、ゆーーっくり、
長いしっぽを見せびらかすように、流れた。
トロいわたしでも願いごとができるくらい、充分スロウに。
すごい…今日のはLサイズ。
そのうえサービス精神旺盛や。
圧倒されて、愉快だった。
すっごい良いことがありそう、とかではなく、
自分を信じてもいいような気もち。信じてがんばろうという気もち。
そういう気もちにさせてもらった。
丸太町まで戻って来たところで、また雲が空を覆いはじめ、
大ぶりの雪が舞い降りてきた。
Lサイズの流星を見せるために、ほんの一瞬雪がやんだような、
天国にいる誰かさんのはからいを感じさせる、そんな夜やった。
2009-12-15
ふたご座流星群がやってきている、とのことで、
夜半にふらりと公園に向かう。
こないだ、ハルさんに「夜に公園に行っちゃダメだよ」と釘をさされたところやけど、
ごめんね、近くで夜空を広く見られる場所は、あいにくここしかないんだよ。
公園に着くまでにひとつ、公園でよっつ、帰りにふたつ、
合わせてななつの流れ星を確認する。
どんくさいことに、全部、願いごとのタイミングをはずしたけれど、
しっぽの長いのが、夜空をすぅっと横切るのを見るのは、
それだけで充分、愉快です。
年賀状の入稿も終ったし、
さて、今夜もそろそろ見に行きますか。
2008-09-12
尾の長い流星を見た。
ゼラニウムの苗をもらった。
のに、
うつりかわる季節に、かんたんに気分を弄ばれて、
ほんの少し、弱っているのかもしれない。
あるいは、ひとあたり、したのか。
2008-07-31
ぼんやりと、5年くらい先のことを考えながら夜道を歩いていたら、
光の筋がのびやかに頭上を通り過ぎる。
あまりにゆったりとしていたせいもあって、
流星だと思いあたるのは、少し経ってからのことだったけれど、
そのタイミングなら、そのとき想像していたことは、
いくぶん、叶うのかもしれない。
つい卑近なところに目線が下がってしまうこともあるのだけれど、
いただきを見失わないように
足下を見くびらないように
2007-10-21
結局、深夜に外にでる口実ほしさ半分で、午前4時の再入稿。
寒くなると夜空が澄んで、
東の空のひときわ明るい星にこころを奪われながら、
なかば徒歩、なかば自転車の道程。
ひらけた場所で空を見上げる。
視界の端でとらえる流星。
流れたな、と思うのでせいいっぱい。
数年前の切羽詰まった気持ちはどこへやら。
いまは、叶ったらいいな、が、ほんの少し。