返却期限がきていたから、
空の案配を見て、DVDを返しに出かける。
出がけには降っていなかったのに、
レンタルショップにつくころには、大きな牡丹雪がマントに白く積もっていた。
結局、タイミングをはずしたなぁ…と思いながら、
返却の手続きを済ませる。
本屋をのぞいて、店を出ると、
さっきまでの雪がうそのようにあがっている。
雪上がりの星空は、綺麗なんだ。
せっかくだから少し歩こうと思い、
自転車を押して南へ下る。
すると、空にすぅっと一筋。
流星?こんな時期に?
半信半疑で空を見上げていると、
さらに大きな流星が、これでもかというくらい、ゆーーっくり、
長いしっぽを見せびらかすように、流れた。
トロいわたしでも願いごとができるくらい、充分スロウに。
すごい…今日のはLサイズ。
そのうえサービス精神旺盛や。
圧倒されて、愉快だった。
すっごい良いことがありそう、とかではなく、
自分を信じてもいいような気もち。信じてがんばろうという気もち。
そういう気もちにさせてもらった。
丸太町まで戻って来たところで、また雲が空を覆いはじめ、
大ぶりの雪が舞い降りてきた。
Lサイズの流星を見せるために、ほんの一瞬雪がやんだような、
天国にいる誰かさんのはからいを感じさせる、そんな夜やった。