奥行きのある空間が写真によって平面に圧縮される作用を考えるうえで、フェンス(と手前奥にまたがる樹木)はとても興味深く、よく観察するのだけれど、実家近くの校庭のフェンスを見てびっくり。剪定の際にフェンスに絡んだ部分が残ってしまったんやろね。前後の脈絡が欠落してフェンス面にのみ桜の木の痕跡が残っているのは、立体の断面というよりは、数学のグラフの断面をとったようで抽象的。

心情的には痛々しいけれど、考えさせられるところの多い光景。