今週末に控えている製本の日のために、こまかい材料を揃えはじめる。

淡いグリーンと白を基調にした仕上がりを想定しているので、美篶堂で、グリーン系の栞を、画箋堂で見返し用の紙を入手する。

(年頭にうかがったllenoのスギモトさんところのノートづくりではじめて「ミスズドウ(美篶堂)」という名前を知り、わたしの机上にある4年前にいただいたメモ立てが美篶堂の製品であることが発覚。それから半年するかしないかのうちに美篶堂の出している本づくりの本を読むことになり、ついに、実際に美篶堂の店舗に足を運ぶまでに至る…)

さて、製本は、まったくはじめてのことで、わからないことばかりだから、とりあえず、世の中の本を見てみようと思って、書店へ向かう。

書棚の本を、斜め上から見る。

花ぎれと栞の色がどんな風になっているか。
気になる本は、本を開いて、見返しの色をチェック。
もっと気になる本は、ちょっと失礼、表紙カバーを脱がしてみる。

ふだん本の表紙カバーを剥ぐことなんてほとんどなかったけれど、
剥いでみると、一見地味な本でも、表紙にエンボス加工が施されていたりして、
見えないところに趣向が凝らしてあることに驚かされる。

見返しにクラフト紙が使ってあるものとか、あとは、帯と見返しの色がそろえてあるのも、少し意外でおもしろかった。小口が染めてある本は想像以上にカッコよかった。

こんな風に本を見るのははじめてだったので、なんだか新鮮。

そして、小口と天地を染める、というプランが現実味を帯びてくる。

さっそく、作業場に戻って実験。
小口と天地に色をつけるために、スタンプ台を使うという手段があると聞いたので、シルバーのスタンプでテストをする。サンプルにペタペタしてみたが、これは失敗。色ムラが出るのと、乾かしたあとでも銀粉が手についてしまう。コツがあるのかな。

ネットで検索をしていると、パステル+フィクサチーフで小口を染めてあるのを見つける。どうやってやるんだろう…

と思っていたら、工作箱からマーブリングのセットが。わが家にはちゃんとミョウバンもある。すでに印刷済みの本文に加工するのだから、失敗は許されないけれど、小口のマーブル染めは、トライしてみたいところ。

あと、花ぎれも用意せねば。
水引なんかに布を巻きつけたら自作できるよ、とサワイちゃんが言ってたので、花ぎれはできれば自作でゆきたい。本文の厚みが1.2cmほど。せいぜい1.5cmの幅にどういうアプローチができるんだろうか。

いよいよ工作ウィークがはじまる。

本づくりのブームを、他人事のように思っていたけれど、いざ手を動かしはじめると、多くのひとが本づくりに魅かれる理由がわかる気がする。