先日潜入した、東洋医学の養生のクラスで、先生が興味深いことをおっしゃられていた。

春は上半身、とりわけ頭に血が昇りやすく、
前のめりに、あれもやりたいこれもやりたいというきもちになって、
下半身が追いつかないのだそう。

さらにPCやネットがそれを助長していて、
PCだと、頭で考えたことをクリックひとつで実現できてしまう。
けれど、現実ではわたしたちには身体があって、
クリックひとつで何かを実現させられるようには、身体は動いてくれない。

これはPCでの制作作業を生業としている身としては、とても興味深い話で、
素材との格闘のないPCでの制作、
とくに最終成果物がモノとして存在しないWEBデザインに関わっているときは、
集中すればするほど、モノと対峙する時間が切実にほしくなって、
調理をする時間を生活の中につくってバランスを保っていたように思う。

春という時期に限らず、職種的な視点でも、
頭だけがどんどん先にいってしまって、身体が追いつかない、
ということに対しては、よくよく気をつけようと思う。

ちなみに、養生の観点からは、
スクワットとか、腹式呼吸、足首をまわす、など、
上にのぼったものを、下におろしてくるのが良いそうです。