なんで、この色とこの色が一緒やとうわぁ好きな感じになるんか、
そういうことを知りたかってん。

美学の話をしていたときに、同年に卒業したともだちが、
大学に入った理由のひとつ、として言っていたこと。
それが、このところ、ずっとこころにひっかかっている。

優美だと感じさせる曲線、と、そうでない曲線。
綺麗だと思わせる色あわせと、そうでない、色あわせ。

幼いころ、クーピーを並び替えて遊ぶのが好きだった。
(もしかしたら絵を描くことよりも…)
並べ方によって、きれいに見えたり見えなかったりしたことが不思議だった。

日々の生活のなかでも、
自分の目が喜んでいると感じること、と、そうでないこと、があって。
美の体験、ってなんなんだろう?と今さら気になりはじめた。

小学校高学年以降は、
一本の補助線を引くだけで、するするっと謎が解ける、
図形の問題にとり組むのがとても好きだった。
一本の線の持つ力に、ドキドキしていた。

見た目の美しさとは違う次元だけれど、
謎を解く補助線の機能を、美しいと感じていた。

線ってなんなんだろう。色ってなんなんだろう。

それらに接して、
わたしの目が喜んだり、喜ばなかったりするのは、
なんでなんだろう。