この数日で、グリーンアイスのつぼみがつぎつぎとひらく。
今日はともだちの命日。
前に、お線香をあげにいったときに、
その家のベランダにも可憐なグリーンアイスが咲いていて、
彼のお母さんと話がもりあがった。
だから、
今朝はなんだか戻って来ているような気がしたのよ。
お盆でもないんだけど。
記憶のなかの彼を思い起こすとき、
かわらぬ笑顔の彼は、なぜか自分と同じように年をとっていて、
人間の想像力は、なんて身勝手なんだろう、と苦笑する。
年を重ね、自分が18歳から遠ざかれば遠ざかるほど、
たった18でその生命を絶たれるということが、
どれほど残酷であるか、ということを思い知らされる。