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色のこと、みっつ、忘れないうちに

一、
静岡のあたりを通り過ぎるのが、ちょうど陽の沈むころ。
夏の空にしては、意外なほど優しく淡い色が、徐々に明度を失っていくのが、
はかなく、そしてうつくしかった。

一日を見送ることができて、嬉しい。

夏の海は好い。
それも暑さの勢いがそがれる頃の日暮れが好い。

二、
薄曇りの夕刻、あわてて出かけた道すがら、
名前を知らぬ花の紫の花弁が、アスファルトに散らばっているのを見かける。
咲いている花よりも、むしろアスファルトを背にグレイバックで見るほうが、
その紫は鮮やかで、艶かしく。

三、
電車の窓から見る彩度の低い空に、これまたさらに彩度を失った木々の緑。
その組み合わせに、なぜか、そこはかとなくありがたみを感じた。