前に、友人とミラーレス一眼の話をしていたとき、否定的な意見の中で、友人のひとりは、映像の微妙な遅れを問題にし、わたしは液晶の像でピントをあわすことの難しさを問題にしていた。

今日、ふとその話を思い出したのは、ピントをあわせる最後の段階になると、「見る」のモードが、ものの肌理や質感を確かめるモードになっていることに気づいたから。

ピントがあっているかどうかの判断は、視覚というより、輪郭がキリっと際立つときに感じるザラっとした感覚、むしろ触覚に近い感覚をあてにしているといったほうが、正確かもしれない。

普通にものを見るときのモードではない気がする。だから液晶画面を介しても正確にその感覚が作動するか、を、すごく不安に感じている。