最初で最後なんだろうなと思って、学生と一緒に学食でごはんを食べた。

連絡先を教えてくださいと切羽詰まった様子で言われて、
きょとんとしていたら、「もう会えなくなるかと思った。」と彼女は言う。
わたしの勤務がもう残りわずかだということを知っていたらしい。

彼女、残りの会える回数を数えていた。それを知って胸がつまった。

「何しに来たん?」というリョウヘイに
「プロジェクタの調整。」と答えたら、
「それだけじゃなくて、俺に、会いに来たんだろ。」とニヤリ。
あいかわらずかわいいなぁ。

ちょうどわたしが二十歳すぎのころ、塾で小学生のクラスを担当していた。
その子たちの世代に10年ぶりに再会したようなもの。
またどこかで再会できると良いなぁ、と思う。

久しぶりに、寂しい、ということばの使いみちを見つけてしまった。