いつもはつくる側だけれど、大きな予算を用意してつくってもらう側に立つことになって、見えたことはすごく多い。

400社ほどの制作会社の実績に目を通して、そこから絞って絞って、打ち合わせに臨んでみて、最後にお任せしたいと思ったのは、若いひとたちが活き活きと仕事をしている会社だった。

人数も少なくて、他社よりリスクもあるけれど、可能性を感じたのと、何より、この人たちと一緒に仕事をしたら楽しいだろうな、この人たちにつくってもらえたらうれしいな、と強く思った。

逆に、話が金銭のことに終始している会社にお任せしたいとはまったく思わなかった。

自分たちのやっている仕事を本気で楽しんでいる人たちは、本人たちが思っている以上に、そのことがクライアントに伝わっている。
そういうことが実はすごく重要なポイントだということに、あらためて気がついた。

つまるところ、クライアントも人なのだ。