大手町で待ち合わせて、なっちゃんと会う。
新丸ビルで会うのはこれで2回目。
なんだかんだ、間を置かずに大学時代の友人と会っている。

いよいよ、のおなかを大事そうに抱えて現れたなっちゃんは、
あいかわらず、わたしより年下なのに、ずぅっと大人。
ほんの少しほっとした。

幼稚な関係性のなかに引きずり込まれて、知らず知らずのうちに、自分もずいぶん幼稚になっているんじゃないか、傲慢になっているんじゃないか。そんなふうに自問自答をする日々を過ごしていたから。

相手が幼稚だからって、幼稚な態度で接していいわけではないのだ。
相手が傲慢だからって、傲慢な態度で接していいわけではないのだ。

なのに。
いまのわたしは状況に甘んじて、無自覚のまま、少しずつ少しずつ、幼稚に、そして傲慢に、なっていってると思う。

友だちのおかげで、見失いかけていた自分の本来のポジションを、確認することができたと思う。

つかの間の休息は、まるでクロールの息つぎ。
もうちょっと先まで、泳げるかなぁ。