昨日の朝、コーヒーを淹れながらぼんやり考える。

被写体ではなくて、撮るものと撮られるものの「あいだにあるもの」、その関係をとらえたくてスナップを撮っているのだと思う。

「わたし」と「世界」との関係。

スナップについては、ずっと「何を撮っているのですか?」という問いに答え損じてきた。
なるべく特定の被写体ばかりを選ばないようにしてきた。
トクベツなものも撮らないようにしてきた。
被写体によってシリーズをまとめることに違和感を感じていた。
この数年、自分の興味が現象学のほうへと向かっていた。
そういうこと、すべてに合点がいった。

スナップによってとらえようとしているのは、被写体そのものではない。関係性なんだ。

それをきちんと言語化するのに4年もかかった。
そして、夜、むくんだ足が痛くて眠れないくらい、歩いて撮った。

まだまだ。まだまだ。